2009年9月7日月曜日

YikeBike





いや〜、なかなかいいんじゃないでしょうか、このバイク。
その名も「YikeBike」。
エレクトロニックブラシレスモーターでリミッター20km、
フルカーボンボディ、重量10kg、
エレクトロニック・アンチ・スキッド・ブレーキでスムーズなブレーキング。
20分の充電で9km走行可能。

バイクや自転車みたいに駆動機構がむき出しになってなくて、
安全です。
非常時にバイクから降りる時にもまたがっているスタイルより
遥かに身体の自由度が高い。
安定性はどうなのかわからないですけど、
セグウェイを見た時からの構想らしく、
サイトにある映像に見る限り、姿勢センサーなどがついているんでしょうか、
初めて乗った人も上手に乗りこなしています。
重心がかなり上にありそうなので、見た目はちょっと怖いです。
段とか急な旋回、急ブレーキの時、上体が放り出されそう。
けど、きっと大丈夫なんだろうと期待します。

乗ってるときの容姿は、どうでしょう。
今の私の感覚では、ピストバイクに乗っている容姿の方が
かっこよく思えます。
が、これはこれでかっこいいかも?って思える余地はあるかなと。
普及してこれば、最先端のスタイルとして
脚光を浴びる可能性は否めません。

発売は2010年半ば、3,500ユーロとお値段はまだまだ高いですが、
都市生活者にとってはとても利用価値の高い乗り物に思えました。
個人的にはセグウェイより断然欲しいです!!
映像の音楽もいい感じ。

2009年9月6日日曜日

WONDER×WONDER






ホッケが深海魚って今日初めて知りました。
NHK「WONDERxWONDER」という番組が好きでいつも見ているんですが、
今日は「ホッケ柱」がテーマでした。

春のプランクトン大発生の時期に、
深海からホッケの群れが一勢に海面まであがってくるそうです。

そのとき発生するのが「ホッケ柱」。
なかなかお目にする事ができない幻の現象だそうですが、
北海道の奥尻島沖では、現在でも4-5月にかけて、見る事ができるそうです。

3万匹ものホッケの群れが作る「ホッケ柱」。
どうやってこのような縦に長い群れができるのか?
普通の群れはこんなに縦長にはならないですよね。

このメカニズムを番組内で解明するという所がNHKの底力ですね。
大学、研究機関の教授や情報処理の専門家の協力を得て、その驚くべきメカニズムを解き明かしてくれました。
十分に論文ものでした。

ハリウッド映画などで鳥や魚の群れをCGで再現する時に使われるBiodアルゴリズムを使って、ホッケ柱のメカニズムを再現することに挑戦です。

Biodアルゴリズムはシンプルな3つの基本ルールによって魚の群れの動きを再現することに成功しています。
1.仲間と同じ方向に動く。
2.仲間とぶつからない。
3.群れの中心を目指す。

しかし、この3つのルールだけでは「ホッケ柱」はいつになってもあらわれません。
ここで、ホッケ特有の要素を加えます。
ホッケは浮き袋がないので、餌にむかって縦方向に勢い良く泳ぎます。
そしておなかが一杯になると、浮いていられないので、下の方に降りてきます。

つまり
1.上方にある餌に向かって泳ぐ。
2.おなかがいっぱいになったら、下方に降りる。

この2つのルールを加えると…。

見事に「ホッケ柱」が再現されたのです。
ホッケ柱は海中に渦を発生させ、海面近くに沢山いるプランクトンを
海中の中に引き込みます。
そのことで、海中にいる仲間たちもプランクトンを食べる事ができます。
このことは、海上にいる天敵「カモメ」から身の安全を守ることに
非常に有利な機能です。

食べることが目的で群れをなす、というのは、
群れの意味合いにおいても、新しい知見だそうです。
結果、防御にもなっているという、すごい機能です。

東京水産研究所の教授が
人間が都市を形成して、便利に暮らすように、
魚も都市を形成するんだね。っていう言葉がシンプルに表現されててよかったです。

この群れのメカニズムを見て思ったのが、
人間社会も案外シンプルなルールだけで、
できてんるんじゃないかな〜っていうこと。

1.豊かになりたい
2.愛し愛されたい

みたいな?